レッスンの中で、生徒たちが 時折流す 悔し涙。
何度弾いても 指が思い通りに 動いてくれなくて・・・。
宿題の曲が もう一度 “宿題” になって・・・。
理由はみんな 似ていますが、反応は様々。
目に涙をためて 次のページを めくらせてくれない子も いれば、
ただポロポロと 涙が出てきてしまう子。
声をあげて 大泣きする子も いれば、
悔しさを 見せない子も います。
1週間 頑張って練習して、やっと弾けるようになった曲を、
もう一度 宿題にする時、
“ 何とか弾けた ” 曲を、もう少し 弾き続ける事で
“ 流暢に弾ける ” ようになるのを 生徒自身が実感して欲しいと 期待しています。
そのようになって やっと “合格” になると、
生徒自身も その違いに 納得。
「今日は 絶対合格するよ!」 と自信満々で 弾いてくれたりします。
そのうちに、 “あともう1歩かなぁ・・・” と 私が言う前に、
自分から 「この曲は もう1週間練習して 仕上げてくる~」 なんて 言ったりもします。
先週のレッスンで 大粒の涙を流した 生徒さん。
今週どうかな・・・ と 心配しましたが、
見事に リベンジしてくれました!!
「すっごく 上手になったねー!!! やっぱりもう1週間やって良かったね♪」
と言うと、はにかみ笑い。
大泣きした曲が、お気に入りの 1曲になりました。
だんだんと、譜面に込められた音楽が 深くなるほどに、
音符の通りに 弾くだけでは、良し と出来なくなる レッスン。
ほんの少しのアドバイスで ガラリと音色が変わる生徒たち・・・。
表現するための テクニックがついてくると、
また違った 楽しさを 感じられるのだと 思います。